応用文書処理 11-15回目 

課題:PCとブロードバンド導入計画書

あなたはあるメーカーK社のS支店(従業員20名)の新入社員だと仮定します。 入社してみると。会社には古いパソコンが2台しかなく,インターネットは1台だけ100Mbpsの光ファイバを接続しているだけです。つい「新しいパソコンとより高速なブロードバンドを共用すれば,効率的に仕事ができるようになるのに」とつぶやくと, 支店長が「じゃあ,本社に説明するから計画書を作成してメールで送って。パソコンはとりあえず,8台ぐらいで。予算取れれば台数増やすから,台数に応じていくらぐらいかかるかわかるようにね!」と頼まれてしまいました。

作成するもの

  1. 費用が計算できるエクセルのブック:1年目と2年目以降の費用総額が簡単に算出できるもの。台数や価格の再入力にも対応したもの。
  2. 主な機器の仕様書をまとめたPDFファイル:メーカーのホームページから1ファイルで作成。
  3. 内容,費用,導入効果がわかるパワーポイントのスライド:8ページ以内

上記3つをZIP形式で圧縮(ファイル名は学生証番号)し,メールで送ること

下伊敷で一番パソコンに詳しい知り合いに聞いたところ,以下のものを薦められました。

項目
メーカー,品名,サービス名
推薦理由
ノートパソコン

富士通
FMV LIFEBOOK MH55/H1
FMVM55H1B

適度な大きさのノートパソコン。CPU,メモリともにビジネスには十分な性能。HDDではなくSSDを使用しているため、すばやい起動が可能。最新のWi-Fi 6にも対応している。OSはWindows11。永続版のMS Office (Word, Excel, PowerPoint)もインストール済みですぐにビジネスで使用可能。

プリンタ EPSON A3カラー複合機
LP-M8180A
ネットワーク対応の高速印刷が可能で複数のパソコンをつないでも大丈夫。スキャナもついており,単体でカラーコピーにもなる。A3にも対応。今回は1台だけ導入。
ウィルス対策ソフト キヤノンITソリューションズ
ESET インターネットセキュリティ
ウィルスの検出率が高く,パソコンへの負荷も少ないことで有名。ビジネス向け機能が充実。パソコンの台数分必要。複数年のものが安いが2年目以降に台数変更などもあるので,今回は1年カード版にする。取引先から1台用(1年カード版)が税込1,320円で購入できる。ただし,5台用の割引パックもあるので,5台用と1台用を組み合わせて無駄なく購入。
インターネット接続

QTNet
BBIQ プラスタイプ1ギガコース

高速かつ安定した光ファイバーのサービス。回線とプロバイダーが一体なので,契約や管理が楽。6台以上使う場合はオプションの追加が必要。今後の変更を考え,あんしん割や続けて割は利用しない。

無線LANルータ

ASUS
TUF-AX4200
インターネット1回線を複数のパソコンで共有し,無線で接続するための機器。有線,無線ともに高速通信が可能。選定パソコン同様,最新のWi-Fi 6に対応している。ハイパワーなので,支店内なら十分電波が届く。

注)ウィルス対策については,プロバイダが提供しているものやパソコンに初期導入されているもの(期間限定)を利用した方がいい場合があるが,今回の課題では別途購入,運用する条件で作成すること。

Step 1:エクセルで費用算出用ブックの作成

知り合いが途中まで作成してくれたブック(pcintro.xlsx)を完成させる。

  1. "詳細"シートの黄色のセルにはメーカーなどのURL(ウェブサイトアドレス)や実勢価格を調べて入れる。インターネット接続はBBIQのホームページから,他は価格コム(http://kakaku.com/)の最安値を調べて入力。プリンタトナーやメディアなどの消耗品は除く(省略)。設置費用,送料,振込手数料も含まない。
  2. "総コスト"シートのオレンジのセルには関数や式などをいれて,導入台数や調査価格を変えると自動的に計算するようにする。

     考え方のヒント:導入台数 Nの場合(1年目)

    導入価格(1台用)  A
    導入価格(5台用) B

    費用=(Nを5で割った商)×B+(Nを5で割った余り)×A

    ※ 商や余りは関数を使う。関数の挿入ボタン fx から"関数の検索"で検索できる

Step 2:添付資料用の仕様書PDFの作成

  1. パソコン,プリンタ,無線LANルータの仕様書をメーカーのホームページからPDFで出力(プリンタで Adobe PDFを選択。2ページで1シートになるよう 設定)。不要なページまで出力しないように。
    プロパティ[詳細設定] → 印刷設定 → レイアウト
  2. 3つのPDFをAcrobatで1つのファイルにしてファイル名 specs.pdf で保存。
    左側"ページサムネール"ボタン → "オプション"ボタン → "ページを挿入" → ファイル
  3. ページ番号の再設定:左側"ページサムネール"ボタン → "オプション"ボタン → ページラベル→"すべて"にチェックし,1から開始 で設定
  4. しおりの設定:しおりを設定したいページを表示し,左側"しおり"ボタン → "新規しおり" → "パソコン","プリンタ","無線LANルータ"のしおりを設定
  5. プロパティの設定:ファイル → プロパティ でタイトルを [機器仕様参考資料] に,作成者を自分の名前に設定

Step 3:パワーポイントでスライド作成

最低でも以下の内容のスライドを作成。スライドは追加提案を入れて8枚以内。ファイル名 22699pc.pptx (学生証番号+pc.pptx) で保存

追加の提案の例:パソコンを○○にすれば,****ができるようになる,他に○○を追加すれば****のように便利になる

追加の提案がない場合はスライド6枚以内。 よほど余裕がない場合を除き,なんらかの追加提案をおこなうこと

パワーポイント作成のコツ

パワーポイントの超基本

  1. スライドの デザイン→テーマ を決定(後からもできるが,レイアウトの調整が必要になる)
  2. タイトルなどを入力
  3. ホーム→スライド→新しいスライド で新しいスライドを挿入
  4. タイトルや図形などを編集 (あとは3,4を繰り返す)

Step 4:3つのファイルをZIP形式で1ファイルに圧縮し,メール送信

エクセルのブック,PDF,パワーポイントのデータをZIP形式で圧縮する。
複数ファイルを選択し,右クリック → 送る → 圧縮(zip形式)フォルダ

ファイル名は学生証番号(例:22599.zip)。授業用のメール(adp23@ssv.k-kentan.ac.jp)にビジネスメールとして送信。

基本は『三段構成』――今さら聞けないビジネスメールの書き方 - はてなブックマークニュース:
http://b.hatena.ne.jp/articles/200912/618

ビジネスメールの基本の書き方&マナーまとめ【シチュエーション別例文つき】 | 新卒内定・仕事 | 仕事全般 | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口:
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/40095

社内メールの書き方と基本マナー【例文付き】 | 新卒内定・仕事 | 仕事全般 | フレッシャーズ マイナビ 学生の窓口:
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/47511

テクニック集|ビジネスメールの教科書:
https://business-mail.jp/mail-writing

タイトル:パソコン,ブロードバンド導入計画 (専攻,番号,名前)

本文:支店長宛のメールとして作成 (追加提案の内容も簡潔に)

添付ファイル:作成したZIPファイル

メール提出後,Nドライブのadpフォルダにパワーポイントのファイルをコピー。教卓でプレゼン(3分程度)をおこなう。

7/11もしくは7/18の授業終了までに提出とプレゼンをおこなうこと。