情報科学概論 11/25

前回(11/12)授業での質問

Q1  ウィルス攻撃を受けやすい国の特徴や共通点はありますか?
ある程度ICTが発展しており,経済的もしくは思想的に攻撃対象となりやすい国が攻撃される。

Q2  cookieを許可する際にどのようなサイトなら信頼できるのでしょうか?

頻繁に利用するショッピングサイト,動画視聴サイトなどでは許可することで利便性が向上する。1度(もしくは稀にしか)アクセスしないサイトだと許可しないでいいかも。

Q3  パスワード管理アプリを乗っ取られて漏れる可能性はゼロなのか?

ゼロではない。管理アプリそのものに生体認証やパスワードをかけておくべき。

Q4  機種変のアプリ引継ぎで,なぜ,iPhoneだとすべてのデータを手短に引き継げるのか?(クイックスタート

エアドロップと同様に,BluetoorhとWi-Fiを使って,アプリ,写真,ログインデータなどを転送する仕組み。LINEのトーク履歴などは引き継がれないので,注意が必要。

Q5  ランサムウェアを内部者が仕掛けた事例はある?また,なぜ中小企業が狙われるの?

内部の協力者による犯行事例はある。中小企業だとセキュリティ対策が十分でないことが多いため。

Q6  PCウィルスで実際に損害を受けた企業はどのようなものがありますか?

近年有名なのはカドカワへのサイバー攻撃(被害額36億円ともいわれている)。他にも毎年億単位の被害額を出している企業はいっぱいある

インターフェイス:PCと周辺機器を接続するところ

知ってなっとく接続規格 | BUFFALO バッファロー:https://www.buffalo.jp/topics/knowledge/detail/connect.html

USB… デジカメ,プリンタ,など様々な周辺機器を接続できる。現在もっとも使われているインターフェイス。USBハブにより分岐も可能。給電も可能。現在使われている規格はUSB2.0と転送速度が10倍早いUSB3.0。さらに高速なUSB3.1やUSB3.2も普及しつつある(名前の変更↓などもあり,ややこしい)。端子(コネクタ)の形として,Type A,Type B,Type C,マイクロUSBがある。端子が同じなら古い規格も使えるが,古い規格の速度になる。まだ普及途中だが,USB4 (Type Cのみ,最速で80Gbps)で統一されると,スッキリするかも。

2000年 2008年 2013年 2017年 2022年
(速度による表記に)
速度 端子
 USB 2.0   →(変わらず) 480Mbps TypeA,micro USB
  USB3.0 → USB3.1 Gen1 に改名 → USB3.2 Gen1 (Gen1x1)に改名 USB 5Gbps 5Gbps Type A,microUSB, Type C
USB3.1 Gen2 → USB3.2 Gen2x1に改名 USB 10Gbps 10Gbps Type A,microUSB, Type C
  USB3.2 Gen1x2 USB 10Gbps 10Gbps Type C
USB3.2 Gen2x2 USB 20Gbps 20Gbps
  USB 20Gbps (USB4(Gen 2x2)) 20Gbps
USB 40Gbps (USB4(Gen 3x2)) 40Gbps
USB4 Version 2.0 80Gbps

Thunderbolt … USB Type-Cの端子を使うがUSB3やUSB4とは若干異なる規格。最新はThunderbolt 5 (通信速度は最大120Gbps)。

Bluetooth… 電波を使って,機器間の通信をおこなう。 PCだけでなく,ヘッドフォン,携帯電話,ゲーム機,カーナビなどでも使われつつある。通信距離は10m程度(最新技術で400m)で最新規格でも24Mbps程度と遅いが,コスト面,省電力で有利。

iPhoneなどで使えるAirDropは機器間接続が簡単なBluetoothでペアを繋ぎ,Bluetoothより高速なWi-Fiでデータ転送する仕組み。

転送速度(理論値)の比較 (カッコ内は4.7GB=DVD1枚分の転送時間)

マウス,キーボードを接続する PS/2という端子もあるが,最近はあまり使われなくなった(USBや無線などで接続)。

外部モニタの接続方法もいくつかある

HDMI → RGB や Display Port →HDMI など,変換アダプタを使って接続できる場合もある。

デスクトップパソコン内部の拡張用インターフェイスは・・・

他には 有線LAN用のネットワークインターフェイス,SDカードを読むためのSDカードスロット,ヘッドフォン端子,マイク端子など

インターフェイスにより接続される機器は,機器を動かすためののソフト(ドライバソフト)が必要。OS(Windows)が標準で用意しているものも多いが,製品にCD等で付属していたり,製品メーカーのウェブサイトからダウンロードすることもある。最新版の方がバグ(プログラムミス)が少なく,機能が増えることもある。(→ 次回以降,ソフトウェアや周辺機器の説明でも再度解説)