産業心理学

いろいろなことを測定

労働環境の測定:照度,輝度,騒音,二酸化炭素濃度,電磁波など

身体反応から心を測る(生理心理学とは?)

心の働きと体の働き(反応)の対応関係を研究する学問。一般的に人間の心理を(なるべく)客観的に測定するには

    1. アンケート,自覚症状など
    2. 行動,動作の測定(パフォーマンス)
    3. 生理学的測定

を用いることができる。生理学的測定は慣用句の中にも見られる。

など

測定手法と心の動き

測定手法
何を測っているのか
処理方法
分かること(心理状態)
脳波 脳細胞の集団がが示す電気活動 周波数分析(1秒間に何回波があるか) 覚醒水準
誘発電位(刺激に対する反応) 刺激に対する注意
心電図 心臓が活動する際に発する電気信号 心拍数(1回の心拍にかかる時間から1分間あたりの数を計算) 肉体的負荷,緊張など
脈波 血流量変化(指先など) 心拍数(1回の心拍にかかる時間から1分間あたりの数を計算) 肉体的負荷,緊張など
波の高さから毛細血管の収縮を測定 緊張,恐怖など
皮膚電気活動 刺激に対する掌の電位変化 電位や電気抵抗を測定 刺激に対する反応(慣れがある)
手掌発汗 刺激による発汗
呼吸 呼吸活動 鼻や口の気流
胸部,腹部の経変化
肉体的負荷
あせり,緊張(波形の乱れ)
眼球運動 眼球の動きにより,角膜と眼底の電位変化を測定 上下,左右の目の動き,瞬目(瞬き)など 視線移動,集中による凝視,覚醒水準低下による瞬目の増加など
筋電位 筋肉が発する電気信号 電位の大きさ(力が入るほど電位が高い) 肉体的負荷,緊張,覚醒水準など

他にも,血液,尿成分の分析による化学的測定やfMRIなど直接脳の働きを測定することもある。

皮膚電位活動,心拍数,呼吸活動などの測定はウソ発見でも使われる。